インフルエンザ

インフルエンザの予防接種

当院ではインフルエンザの予防接種を、予約制で承っています。接種推奨時期になりましたら、当院のホームページから接種専用の予約ページにて、ご予約ください。また、当院を一度も受診したことがない方もぜひ、接種を受けにお気軽にご利用ください。予約後に体調不良や予定変更など、お困りのことがありましたら、お早めにお電話ください。また、予約に関してご不明な点があった際にも、ぜひお気軽にお問い合わせください。当日接種を希望される場合は、在庫の確認が必要になるため、接種を受けられない可能性もあります。予めご了承ください。

※公費によるインフルエンザ予防接種は2024年春から開始の予定です。
 いずれも事前予約が必要です。

費用

インフルエンザ 3,500円(税込)

 

よくある疑問点

6歳以上13歳未満のお子さんが接種する場合

13歳未満のお子さんがインフルエンザワクチンを接種する場合、2回受けなくてはなりません。そして2回目を受ける際は、1回目を受けた日から4週間あける必要があります。そのため1回目の接種を早めに済ませておかないと、2回目の接種を受けて十分な免疫を獲得する前に、インフルエンザが流行ってしまう恐れがあります。13歳以下のお子さんがワクチン接種する際はぜひ、10月中に1回目のワクチン接種を済ませておきましょう。

流山市のインフルエンザ予防接種の助成対象

※現在準備中です。

インフルエンザワクチンについて

実は、卵にインフルエンザウイルスを投与する方法で作られています。卵の中でウイルスを増やして殺菌してから、ウイルスの殻(HA)のみを抽出して生成されているのです。卵を使っていますが、精製する技術が高いため、卵の成分はほとんど残されていません。
インフルエンザワクチンが投与されると弱めの反応が起こり、免疫細胞が「インフルエンザウイルスがいる」と受け取って、抗体を作り出します。この流れのおかげで、次にウイルスが体内へ入り込んだ際でも、スムーズに追い出すことができるのです。発症を防ぐ効果にも期待できますが、重症化を予防するのにも有効です。

接種ができない方

体調が優れない方、37.5度以上の発熱がみられる方は、当日の接種を受けていただくことができません。体調不良または発熱があると、体内にいる免疫細胞が別の細菌やウイルスと戦っている可能性が高いためです。そういった時にワクチンを接種しても、免疫が不十分な状態ですので、きちんと効果を獲得できなくなる可能性があります。また免疫細胞の働きも悪くさせるため、回復が遅れてしまう恐れもあります。予定が確定している場合でも無理をなさらず、安静に過ごして回復してから、再度接種の予約を入れていただけますと何よりです。

卵アレルギーとインフルエンザ予防接種

国内で接種できるインフルエンザワクチンは高度に精製されているため、卵の成分がほとんど残っていません。そのため、ほんの少し卵を摂っただけでも重い症状が現れてしまうような、重度の卵アレルギーの方でない限りは問題なく接種できます。卵がわずかでも含まれていると症状が現れる方は、高度医療機関へご紹介いたします。卵を食べられる方でしたら、ほとんどの確率で問題なく接種を受けていただけます。

インフルエンザワクチンの効果の持続期間は約5ヶ月です

インフルエンザワクチンの予防効果は接種日の2週間後から現れ始めます。効果の持続期間は約5ヶ月ですので、毎年効果を得るには、ワクチンを受けなくてはなりません。

インフルエンザウイルスについて

インフルエンザは大きく分けると、A・B・C型があります。そして表面には、HA(ヘマグルチニン)とNA(ノイラミニダーゼ)というタンパク質があります。症状も感染力も強いA型は、HAが16種、NAが9種あり、計144種類もの亜種が存在します。
このように、インフルエンザウイルスはたくさんの種類があるため、毎年WHO(世界保健機関)は前もって何型が流行るのかを予想しています。日本でもWHOの予測を頼りに、ワクチンを作っているのです。ワクチンは主に、流行・重症化リスクの高いA型((H1N1株とH3N2株の2種類)とB型株(山形系統株とビクトリア系統株の2種類)のウイルスから精製されています。このように、4種類のウイルスを混ぜ合わせているワクチンを「4価」と呼びます。

接種前にインフルエンザを発症している方でも、予防接種は受けられます

インフルエンザウイルスの種類は、非常に多岐にわたります。そのためインフルエンザを発症した場合でも、ワクチンを受けて予防することは可能です。患者様の中には1年のうちに何度も、インフルエンザウイルスに感染されて受診される方もいらっしゃいます。
国内で接種できるインフルエンザワクチンは基本的に、4種類のウイルスに有効とされる「4価ワクチン」です。夏から秋のはじめに、特定のインフルエンザウイルスが流行るケースもありますが、その時に感染・発症した場合でも、予防接種を受けて次の発症・重症化を防ぐことをお勧めします。

インフルエンザの予防接種のベストタイミング

インフルエンザは毎年12月から翌3月に流行る傾向があり、ピークは1~2月頃とされています。予防接種を受けても効果が現れるまで2週間程かかりますし、その効果が続く期間も、たったの5ヶ月程度です。そのためピーク時に予防するには、11月末までに接種を済ませておくのが望ましいとされています。13歳以下の患者様の場合は、きちんと免疫を獲得するため、2回接種を受けていただかないとなりません。また2回接種するには、1回目と2回目の接種日を4週間空ける必要があります。これらを踏まえて当院では、1回目の接種を10月中に受けていただくようお勧めしています。タイミングを逃すとワクチンの在庫が切れてしまうため、接種できる医療機関まで減りやすくなります。また、より症状が強く現れやすいA型は、早いうちに流行のピークを迎える傾向もあるため、速やかに接種を終わらせておくことを強く推奨します。

副反応について

「副反応」とは、ワクチンを接種することによって起こる可能性がある症状のことです。
特に、予防接種を受けた20~30 %の方には、接種部位の痛み・腫れ・赤みなどが見られたと指摘されています。また副反応が現れる予防接種は、なにもインフルエンザに限られたものではありません。副反応は接種してから数日後に落ち着くことがほとんどですので、あまり心配する必要はありません。
また、免疫反応として、身体のだるさや発熱、頭痛、悪寒などが起こる可能性もあります。これらの症状があっても、「ワクチン接種によって軽度のインフルエンザを発症している」とは言い切れません。むしろ、インフルエンザワクチンはウイルスを完全に不活化させたものですので、体内でウイルスが増えることはありません。他の方へうつすリスクもないので、ご安心ください。
予防接種の効果を獲得するには約2週間もかかるため、その期間中にインフルエンザを患ってしまうリスクはあります。予防接種を受けてから2週間以内に、高熱などの症状が現れた場合は、インフルエンザが疑われます。その際は迷わずに当院へ受診してください。

予防接種を受けた後の過ごし方について

発熱や倦怠感など、強い免疫反応が起こる可能性もあります。そのため接種後は、飲酒や激しい運動、抜歯などの歯科治療などを避けてお過ごしください。入浴は普段通り行えますが、注射した箇所を擦ったりもんだり、強く押さえたりするのは止めましょう。なでるように洗い、タオルで軽く押さえて水気を吸い取ると良いでしょう。

妊娠中の方でも予防接種はぜひ受けましょう

ワクチンを接種しても、お腹の中にいる赤ちゃんがインフルエンザになることはありません。しかし妊娠中にインフルエンザを発症すると、赤ちゃんにも影響を及ぼす可能性があります。また、生まれた直後にお母さんがインフルエンザになると、赤ちゃんの世話がスムーズにできなくなる可能性もあります。ガイドラインでも推奨されている通り、妊娠中の方はぜひ、インフルエンザワクチンを接種するようにしましょう。

予防接種の効果

発症を「100%予防できる」とは断言できませんが、50~80%まで低下させることには期待できます。また、インフルエンザが進行すると、肺炎や脳症などを合併することがあります。予防接種を受けておくと、これらの合併症や重症化を防ぐことが可能です。流行する型を予測してからワクチンが精製されるため、どうしても効能に限界はありますが、効果の低い年でも、予防接種を受けた方が予防しやすくなります。